
エレクトロニクスとフォトニクスは、それぞれ個別に進化を遂げてきました。エレクトロニクスは、微細化技術の発展により、この30年間で広範な半導体集積回路において急速に発展し、フォトニクスは、高速光通信やスーパーコンピュータの筐体間接続等で利用され、特定の高性能領域で威力を発揮してきました。今日の情報通信社会を支えているデータセンタやパソコン等の情報通信機器は、低消費電力化、小型化、高性能化の面で限界を迎えつつあります。この障壁を突破し、今日のVLSI/ULSIシステムをさらに高性能化するためには、フォトニクスとエレクトロニクスを融合させたアーキテクチャ、デバイス、システムの実現が極めて重要です。
技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)では各分野の専門研究者が結集し、現在の最先端光デバイスとそれらを集積・実装するための技術開発に取り組んでいます。